目立て

いよいよ2014年の漆掻きシーズンが始まり、6月4日(水)に〝目立て″の講習会に参加させていただきました。

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〝目立て″とは、漆を採取するため、漆の木に一番初めにいれる掻き跡(辺)のことです。

漆の木を観察し、立ち位置を決めたら、地表から掻き鎌の長さ分(20㎝程度)の高さに辺をつけます。
その辺から30㎝間隔で5段つけます。(漆の木の表と裏2面に5段ずつ辺をつけます。)

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今後は、目立てを基準に次の辺をつけていくことになりますが、
辺は徐々に長く掻いていくため、間隔を正確にとらないと
いずれ表と裏の辺どうしがぶつかりあい、漆の木の生き道を断ってしまうため、目立てはとても重要な作業です。

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初心者はなかなか一息では掻けませんが、
漆掻き職人の方々は熟練した手つきで、見事一発で辺をつけていきます。

今日の段階では、漆を採取できません。
その後3日おきに辺をつけ、3辺目からようやく漆を採取できるようになります。