江戸時代までの日本は、漆がなければ生活できませんでした。
鞍や刀、家具、漆器など、ペンキやプラスチックがない時代には大活躍でした。
しかし、現代の生活の中で漆製品は、高い、使いにくいなどの理由で徐々に影をひそめてきています。
そうした市場の需要の低下も含め、漆掻き職人の高齢化、後継者の減少の問題など、
縄文時代から続きましたわが国の漆文化は危機を迎えようとしています。

漆の木は植栽からウルシが取れるまで10年ほどの歳月を必要とします。
10年後を見越して、今この問題に手を付けなければ、漆文化は途絶えてしまいます。
太古から続いたわが国の漆文化を我々の時代で途絶えさせていいものでしょうか・・
そんな思いで「漆掻き職人の支援・育成」「漆の植栽・保護」をテーマとする
NPO法人「麗潤館」を茨城県北部の大子町に立ち上げました。

大子町は、古くから大子漆という名前で、透明度の高いウルシを産出してきました。
その地を中心に、和漆の現状を皆様にご理解して頂くとともに、
わが国の誇る漆文化を次の時代に残せるような活動をしていきたいと思います。

ご協賛団体

最新情報

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8月27日 摺り漆教室

活動報告

8月27日、摺り漆教室を開催しました。今回は8名の皆さまが参加されました。空調が効いていても、集中して作業をして汗びっしょりになっている参加者もいらっしゃいました。漆の [...]
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7月30日 摺り漆教室

活動報告

7月30日、摺り漆教室を開催いたしました。今回は11名の方々が参加されました。初めて参加される方々は真剣な面持ちで木地調整をされ、何度目かの方々はご自分のペースそれぞれ [...]
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7月23日 オープンカレッジ

活動報告

7月23日、「国産漆と大子町の里山文化」体験型セミナーの一環として、麗潤館では「漆塗り体験」が開催されました。2班に分かれ、20名以上の方が参加してくださいました。今回 [...]

漆掻き職人の支援・育成

採取したウルシの質・量は職人の腕にかかっています。彼らが漆掻きに従事できるような仕組み作りをするとともに生育の効率化、文化財修復に優先的に利用してもらう働きかけなど、職人の生活を経済面で安定させることができる方法を模索します。また後継者となる若者が漆に関心を持てるよう、漆掻き見学会や交流会を催し、漆の魅力を伝えていきます。

漆の植栽・保護

漆の植栽、成長するまでの過程を全て職人自ら行っているため管理できる漆の本数が限られてしまいます。植栽や下草処理などの過程を、行政の支援、民間のボランティア、企業のCSRなどを利用して行い、職人の作業負担を軽減させていきます。また、手つかずの耕作放棄地などを積極的に利用し、漆林を増やしていきます。

漆基地の設置

大子町の駅前に漆の館「麗潤館」を設置し、その中に漆の資料館、漆のショールーム、将来的には漆の体験工房を作り、漆を身近に感じて頂ける空間を目指します。また町の活性化に通じる、文化的イベントには積極的にスペースを貸し出し、漆文化の情報発信および地域との文化交流をしていきます。

漆の可能性の追求

麗潤館において、漆の専門家でなくても気軽に参加できる「漆を語る会」などを催し、色々なジャンルの方々を交えて漆の可能性を追求していきます。工芸だけに留まらず、漆の世界を広げることによって、日本の宝として次世代に漆文化をつないでいく活動をしていきます。